
にんにくの芽は、中華系の炒め物なんかでよく使いますが、あれって「茎にんにく」とも言うんですよね。
茎だから栄養なさそうですし、スーパーで売ってたり売ってなかったり、意外と知らないことも多い食材です。
・栄養成分
・旬の時期
・調理方法
・レシピ
・保存方法 etc・・・
これらのことをちゃんと知っておくのもいいかな~と思って、にんにくの芽に関するマメ知識をまとめました。
にんにくの芽は茎にんにく
にんにくの芽って、「芽」と言いつつ、あの食感はハッキリ言って「茎」ですよね。
「にんにくの芽」は別名「茎ニンニク」とも呼ばれています。
にんにくが花を咲かせるために、葉を何枚かつけながらグイグイ茎を伸ばすのですが、最後の一番高い場所にある葉と、頂点の花との間にある長~い茎が「花茎(かけい)」と言われ、この茎のことを「にんにくの芽」と言っています。
花茎の先端には、花のつぼみ部分にあたる「総苞(そうほう)」という膨らんだところがあります。
生鮮ものだと、この部分もくっついて販売されていることがありますが、味はしっかりありますので、にんにくの芽と一緒に炒めたり、天ぷらにしたりして食べることができます。
にんにくの芽が出回る時期は?
お店に並んでいるにんにくの芽は、生鮮品も冷凍品も、ほとんどが中国からの輸入物で、全体の99%を占めています。
中国では、にんにくの芽を採るために品種改良されたにんにくもあるくらいで、しかも大規模かつ労働力も豊富なため、1年を通じて収穫されています。
ですので、中国物は通年流通しており、とくに出回る時期というものはなく、いつでも手に入ります。
いっぽう、希少品である国産品ですが、こちらはにんにくの芽が収穫できる5月ごろに、道の駅や直売所で見かけることができます。
にんにくの芽って栄養あるの?
にんにくの芽は、にんにくとほとんど同じ栄養成分の構成です。
ですので、にんにくの疲労回復・滋養強壮作用の元となっている元気成分の「アリイン・アリシン」も含まれていますよ。
しかし、にんにくよりもカロリーが低く、にんにく独特の香味がマイルドなので、たくさん食べてもOKなんです。
そして、にんにく以上に多く含まれている栄養成分が、「βカロテン」「ビタミンC」「ビタミンE」など。
どれも女性の美容に嬉しい成分で、これでキレイになれるかも!?
丈夫で健康な骨作りには欠かせない「ビタミンK」「カルシウム」も多く含まれていますから、骨粗しょう症対策や、成長期のお子さんにも良いですね!
成分の細かい種類や量がこちらになります。
栄養素 | にんにくの芽 | にんにく |
---|---|---|
タンパク質 | 1.9g | 6.4g |
食物繊維 | 3.8g | 6.2g |
カロテン | 710μg | 2μg |
ビタミンE | 0.9mg | 0.5mg |
ビタミンK | 54μg | 0 |
ビタミンB1 | 0.11mg | 0.19mg |
ビタミンB2 | 0.1mg | 0.07mg |
ビタミンB6 | 0.31mg | 1.53mg |
ビタミンC | 45mg | 12mg |
カリウム | 160mg | 530mg |
カルシウム | 45mg | 14mg |
マグネシウム | 15mg | 25mg | 葉酸 | 120mg | 93mg |
亜鉛 | 0.3mg | 0.8mg | 鉄 | 0.5mg | 0.8mg |

にんにくの芽は毒があるって聞いたことあるけど…
じゃがいもを保存しておいて出てきてしまった芽にはソラニンという毒素が含まれているので、取り除きますよね。
そこから連想して、にんにくも、放っておいて出てきた芽には毒があるんじゃないか?と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください!毒素は一切ありません!
にんにく本体に埋まっている芽、放置したら出てきた芽、にんにくの芽、すべて毒はありませんので、安心して食べられます。

にんにくの芽の保存方法
冷凍のにんにくの芽なら、そのまま冷凍しておけば保存できますが、生鮮品の保存はどうしたらよいのでしょうか?
2,3日で食べるなら冷蔵保存
すぐに食べる予定なら、その他の野菜と同じく冷蔵庫で保存になります。
にんにくの芽の切り口から乾燥してしまうので、カットせずに長いままポリ袋などに入れて、冷蔵庫で保存します。
2,3日程度は持ちますので、なるべく早めに使い切るようにしましょう。
冷凍庫なら1か月程度
使いきれない場合は冷凍庫で保存しましょう。
冷凍保存するときは下処理が必要です。
- 塩を少し入れた熱湯で1分ほど湯がきます。(つぼみ部分は10秒程度)
- すぐに氷水に入れて冷やします。
- 使いやすい大きさにカットし、しっかりと水気を切します。
- 冷凍用ジップロックなどに入れて冷凍庫へ。
これで1か月程度OKですが、風味の低下もあるので、なるべく早く使うようにしましょう。

にんにくの芽を美味しく食べるには下ごしらえが大事!
にんにくの芽は、調理する前に下茹で処理をしたほうが、色や食感が良くなりますので、時間がある時はおこなうようにしましょう。
- 根元の硬い部分がある場合は切り落とし、残りを4~5cmにカットします。
- 沸騰した湯に塩を少し加え、1分ほど茹でてザルにとります。
つぼみ部分は、15秒程でサッと引き上げます。
にんにくの芽を使ったレシピ
主に豚肉、牛肉、鶏肉との炒め物が定番ですが、薄く斜め切りにした物でかき揚げにしたり、花の蕾部分は天ぷらにすると美味しいですよ。
【秋なすと豚肉のにんにくの芽炒め】
【秋なすと豚肉のにんにくの芽炒め】にんにくの香りが食欲をそそる炒め物です。にんにくの芽は、パワーがつき、胃腸の調子をよくするので、豚肉と組み合わせれば、体の中から力がわいてきます。 https://t.co/0QNhrO7RRq
#レシピ #minkyou— みんなのきょうの料理 (@m_kyounoryouri) 2018年8月7日
【牛肉とにんにくの芽の炒め】
今日は、「塩もみキャベツとハムのサンドイッチ」。塩もみしたキャベツは水気を絞ると、食感もよくたっぷり食べられます。→https://t.co/gb3d89mDom
月曜日は、食感・彩りが抜群の「牛肉とにんにくの芽の炒めもの」です。https://t.co/joQbZOq6KP
#CBC #キユーピー #3分クッキング #レシピ— 【公式】キユーピー3分クッキング(CBCテレビ) (@cbc_3puncooking) 2018年5月5日
【にんにくの芽の浅漬け】
にんにくの芽 まとめ
にんにくの芽はシャキシャキ食感で栄養もあり、保存もしやすい万能食材でしたね。
にんにくの芽が冷凍庫に常備してあると、いざ何を作ろ~?って困ったときにも大活躍!
豚肉と炒めたり、チャーハンやパスタ、カレーに入れたりと、万能野菜的に何にでも使えるからとても便利だと思いませんか?

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