
黒にんにくは保存のきく食品ですので、保存方法や賞味期限にそれほど神経質にならなくても大丈夫ですが、それでもあまり適当に保管しておくと、風味が落ちたり、ヘタをするとカビが生えることも・・・。
市販のものなら賞味期限が明記されているので一応の目安になりますが、手作りのものだと、賞味期限は自分で判断しないといけないので、どれくらい持つのか?保存期間の目安も気になります。
- 黒にんにくってどうやって保存するのがベストなの?
- 黒にんにくの賞味期限てどれくらいある?
- そもそも黒にんにくって腐るの?
そこには意外な真実もありました!

黒にんにくの保存方法のポイント
手作りにせよ、市販のものにせよ、黒にんにくは保存料を使っていませんので、最低限の保存方法は守らないといけません。
保存時に気をつけたいポイントは
高温・多湿のところで保存しない
温度変化の少ない所で保存する
基本はコレだけです。
黒にんにくには若干の水分が残っていますので、ジップロックに入れるか、新聞紙にくるんで黒にんにくの水分が抜けないように工夫しておくと、しっとり感を維持してくれるのでおすすめです。
でも、直射日光の当たるようなところ(気温差の激しいところ)にジップロックで保管すると結露する場合があり、風味が落ちますし、外皮に雑菌がついていればカビが生えてしまうかもしれません。
ですので、常温で保存するなら風通しの良い日陰の涼しいところがベストです。
市販の黒にんにくでも保存方法は同じです。
長持ちさせる一番おすすめの保存方法は冷蔵庫
1~2か月で食べきってしまうようであれば、涼しいところに常温保存しておいても、風味をそんなに損なうことなく食べられますが、長い間、夏場でも安心して保存しておけるのは冷蔵保存です。
市販の黒にんにくも、パッケージを開封して1か月ほどで食べきるなら、ジップロックで涼しいところに常温でOKです。
でも、冷蔵保存のほうがより安心ですね。
冷蔵庫に入れてすぐは温度差で中から外へ湿気が出やすいので、最初はジップロックの袋の口を開けて冷蔵庫に入れておいて、外皮がカサカサになってきたら口を閉じて保管するようにすると、品質を維持しやすいです。
冷蔵保存すると食感が少し硬くなりますし、口に入れた瞬間冷たいので、好みが分かれるかも。
初めての時は少しの分量だけ冷蔵庫に入れて試してみると良いかもしれませんね。

黒にんにくは冷凍庫でも保存できる
冷蔵庫よりももっと長く保存できるのが冷凍庫保存です。
ジップロックに入れて密閉し、冷凍庫に入れるだけ。
外皮は、むいてからでも、むかずにそのまま凍らせてもOKです。
むかないほうが本体の水分が抜けにくく、しっとり感が続くような気がしますけどお好みで。
黒にんにくは中までシャリシャリに凍りませんので、取り出してすぐに食べることもできますし、しばらく放置して常温に戻してからでも大丈夫です。
黒にんにくは冷凍しても、成分の効果・効能は変わらないといわれているので、その点でも安心です。
黒にんにくの保存期間・賞味期限はどれくらい?
市販の黒にんにくの場合は、保存方法や賞味期限がパッケージに記載されていると思いますので、それに従いましょう。
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて冷暗所に保管
というのが多いみたいです。
でも、パッケージを開封したら湿気や酸素も入ってきますので、食べ終わったらしっかり封をして、賞味期限にかかわらず、早めに食べきるようにしましょう。
冷暗所とは 室内で温度が一定で常温より低くめに保たれ、直射日光が当たらない場所のこと。
食品を保存する場合の「常温」とは15~25℃のことを指しますので、冷暗所となると「ずっと1~14℃くらいの暗い場所」という感じですね。
パッケージに「冷暗所に保管」と書いてあっても、なかなか「温度が低めに一定の場所」なんて見つからないので、やっぱり冷蔵庫ってことでしょうかね。
手作り黒にんにくの保存期間・賞味期限は?
では、手作り自家製の黒にんにくはどういう保存方法なら、どれくらい持つのでしょうか?
※手作りの場合、作り方も出来上がりの状態も様々なので、賞味期限の話は一概にできませんので、あくまで目安としてください。
- 常温保存:1~2か月
- 冷蔵庫保存:6か月
- 冷凍庫保存:1年
黒にんにくって腐るの?見分け方はある?
今、保存期間がどうのこうのという話をしましたが、それは美味しく食べられる期間という観点なんです。
にんにく農家さんから聞いて驚いたのが、黒にんにくは基本的に腐ることはありませんとのこと。
干し柿と同じようなイメージです。
約70℃で長期間熟成して作るので雑菌は死滅していますし、水分も少ないので、多分そうなのでしょう。
極端な話、清潔な状態で密封し、涼しいところに保存しておけば10年でも持ちます(風味は落ちますが)。
でも、めったにないんですが、原料となる白にんにくの栽培に問題があったり、黒にんにくの保存状態が良くなければ、やっぱりおかしなことになります。
- カビが生えている
- いつもと違う変なニオイがする(アンモニア臭)
- 味がいつもと違う。
こんな状態になっていたら念のため食べるのはやめておきましょう。
黒にんにくが酸っぱい、ベチャベチャなんだけど・・・
手作りの黒にんにくは、作り方によって味や食感はかなり変わりますが、酸っぱかったり、ベチャベチャに仕上がったり、逆に水分が抜けすぎてしまうこともあります。
これは、材料のにんにくの水分量、使用する炊飯器、熟成中の水分調整のバランスに問題があります。
新にんにくではなく、乾燥にんにくを使うことはもちろんですが、乾燥にんにくの乾燥具合も時期によってマチマチなので、熟成中の乾燥の進み具合をこまめにチェックして、ちょうど良い水分量を維持することが大切です。
こちらのサイトに黒にんにくの水分調整が分かりやすくまとめられています。
http://www.ne.jp/asahi/kenharu/2008/diyninnniku01.html
黒にんにくの手作りに疲れた方へ
黒にんにくを手作りすると大量に安く作れるので嬉しいのですが、ニオイの問題とか、仕上がりが毎回違うなど、いろいろと面倒なこともありませんか?
また、黒にんにくは、特定の温度帯と期間で熟成させることによって、ポリフェノールやS-アリルシステインが増加するので、手作りにんにくでは、果たして有用成分が十分発生しているのかも分からないのがネック。
それなら、手間要らずで栄養成分がしっかり入った市販の黒にんにくを選ぶのも悪くない話。
市販の黒にんにくの中でも、均質で美味しく、栄養成分含有量が確認されているものをこちらの記事でまとめてありますので、参考になさってください↓↓

黒にんにくの保存期間・保存方法 まとめ
しっかり作った黒にんにくであれば、よほど変な保存をしない限り、腐りません。
しかし、時間が経つにつれ、みずみずしさや香り、風味が落ちていきますので、早めに食べたほうが美味しいのは言うまでもありません。
毎日食べるのが飽きちゃった場合は、アレンジレシピで他のお料理に混ぜて食べるという手もあります。

どこに保存するかも大事ですが、健康や味のためにも、毎日コツコツと食べ続けるようにして、保存期間が心配になる前に完食しましょう!
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