
あなたは、新にんにくという言葉をご存知でしたか?
新にんにくは、一年のうち数週間しか出回らない超激レアさんなんですよ。
しかも、それがクッソうまい。
一般的にスーパーで売っているにんにくとわけが違うんです。
何が違うかというと、みずみずしさと甘みです。
旬の時期にしか味わえない新にんにくを一度は食べてみたいと思いませんか?
ぜひ、一度食べてみてください。
でも、あなたはこう思っているかもしれません。
- 新にんにくってスーパーに売ってないの?
- もしかしてお高いんじゃないの?
- どうやって食べるのが一番美味しいの?
- どこ産の新にんにくがおすすめか教えて!
安心してください。
この記事を最後まで読めば、あなたはもう新にんにくのスペシャリストです。
レッツ新にんにく!!

新にんにくって何?
新にんにくは、生にんにくと言うこともありますが、国産で、畑から収穫して乾燥させずにすぐに出荷されるものです。
だから中には土がついたままの採れたてホヤホヤの姿で販売されていることもあるんですよ。
にんにくは1年中スーパーで手に入りますが、そのほとんどは、保存性を高めるために、農家さんで収穫してすぐに20日~30日間ほど乾燥させて水分を30%ほど飛ばしたものなんです。
買ってみると、中のりん片部(実の部分)は割と大丈夫ですが、外側の皮がパリパリですよね。

新にんにくの特徴は?
にんにくの収穫期だけ出回る「新にんにく」は、乾燥処理していないので、外側の皮もしっとりしています。
まだ生きているので、中からどんどん水分が出てきて、ビニール袋に入れておくとビチョビチョになってしまうほど。
中のりん片(食べる部分)も、乾燥にんにくよりはるかにみずみずしくて、生で食べるとシャキッとした歯ごたえが特徴です。
香りも強くて、にんにく独特の香りが部屋中に漂ってしまいます。
でも、あの嫌な感じのニオイじゃないんですよね。自然でソフトな感じなので、むしろ旬を感じられて楽しいんじゃないかな。
焼いてみると、乾燥にんにくと違い、ホクホク感とねっとり感が一層強くて、口の中で「あ~、新鮮なんだな!」と感じることができますよ。
※にんにくの収穫風景
新にんにくが出回る時期は?
新にんにくは、収穫したものをすぐに出荷するものですから、にんにくの収穫時期=出回る時期となります。
産地によって新にんにくの出回る時期が微妙に異なりますが、だいたい5月から7月ころがもっとも多くなります。
産地 | 出回る時期の目安 |
---|---|
青森県産 | 6~7月 |
香川(四国)産 | 5~6月 |
九州産 | 5月 |

新にんにくはどこで買える?
新にんにくが食べたくなった時に意外と問題になるのは、どこで買えるか?ということ。
国産にんにくの生産量は、青森県が70~80%を占め、香川や北海道、九州などが数%と続きますので、国産にんにくは圧倒的に青森県産。
青森県産の新にんにくをゲットできる可能性が高そうですね。
産地 | 出荷量 | シェア |
---|---|---|
青森県 | 9,980t | 70% |
香川県 | 580t | 4% |
宮崎県 | 467t | 3% |
北海道 | 460t | 3% |
まずは地元のスーパーに行ってみましょう!
でも、収穫時期である5,6月に地元のスーパーに行っても、売ってないことのほうが多いです(汗)。
たまに、野菜直売所や道の駅で地元産の新にんにくを見かけることもありますので、お近くにある方は覗いてみるといいかもしれません。
新にんにくを手に入れる、一番確実で楽な方法は、ズバリ【通信販売】を利用することです。
収穫シーズン直前の4月頃になると、農家さんのHPや楽天市場で「新にんにく売ってます!」が目立ってきますから、時期が近づいたら時々チェックするといいですよ。
新にんにくは数に限りがあり、「予約販売」というところも多いので、買うなら早めがいいかも。

参考までに、私も利用している、毎年新にんにくを販売している農家さんのHPをご紹介しておきますね♪
>>青森県 沢田ファーム

青森と九州ではにんにくの品種が違うから味も違う
日本は南北に長く平均気温の差が大きいので、地域にあわせて育てやすい品種のにんにくが使われています。
青森県などでは寒いところで育てやすい「寒地系」品種である【福地ホワイト六片】が主力で、やや大ぶりで真っ白な外皮、中のりん片は5~7片で大粒です。
雪の下で越冬するため、栄養分(糖分)をたっぷり蓄えているので、甘みがあり、味も香りも濃厚。
いろいろな料理にも使いやすいと人気があります。
いっぽう、九州や四国などでは暖かいところで育てやすい「暖地系」品種である【早生(わせ)】が多いです。
こちらは少し小ぶりで中のりん片も12片前後と多め。
薄く紫の線が入っていたりします。
味や香りはマイルドで、比較的食べやすいのが特徴です。
特に九州で多く栽培されているのが【嘉定種(かていしゅ)】。
にんにくの原種に近く、早生同様に小粒ですが、味や香りが強く、成分も濃厚なにんにくです。

新にんにくの使い方・おすすめの食べ方は?
新にんにくでも、乾燥にんにくと使い方は基本的には同じです。
でも、せっかくの新にんにく。香りや風味、食感も違うので、ぜひ、にんにくそのものを感じられる食べ方をしたいですね。
①新にんにくを生のまま食べる
皮をむいて薄くスライスしたものに味噌をちょこっと添えれば、【にんにくのお刺身】の出来上がり!
そのほか、スライスをカツオのたたきなどの刺身の付け合わせとして食べるのもおすすめです。
非常にみずみずしく、ピリッと辛い風味を味わえますよ!
ちょっと辛すぎる!と思った場合は、ラップをせずに30分以上置いておくと、辛み成分が蒸発して少し辛味が抑えられます。
いずれにしても生食は刺激が強くて胃に負担をかけますので、1日1片程度を目安にしましょう。

②新にんにくを素揚げで食べる
外皮をむいて、1片ずつにしたにんにくを180℃の油で7,8分ほど揚げるだけ。
お好みで塩を振りかけてもよし。
辛味はなく、にんにくの持つ本来の甘さが出てきて、ホクホクお芋のような食感です。
加熱しているのでニオイも残りにくいのが嬉しいですね。
③新にんにくをホイル焼きで食べる
アルミホイルでお皿を作って、皮をむいたにんにく片とごま油を入れたらフライパンで弱火で焼きます。
焦げ目の具合を見ながらコロコロ回して、全体的にきつね色になるまで焼きます。
最後に塩や胡椒を振って味を調整して完成。
ごま油の代わりにバターでも美味しいですよ!

新にんにくは保存期間が短い!
1年のうち数週間しか手に入らない、旬を味わえる新にんにくですが、難点は、賞味期限が1週間ほどと短いこと。
一般的な乾燥にんにくならある程度水分を飛ばしているので、しっかり保存すれば数か月は持ちますね。
でも、新にんにくは全体にたっぷり水分を含んでいて、生野菜と同じような取り扱いになります。
新にんにくは、手に入れたらできるだけ早く食べてしまうことが、新にんにく本来の美味しさを味わう秘訣ですね。

新にんにくの保存方法
にんにくの最適な保存環境は、0℃前後で、湿度の低い場所。
ですので、家庭なら冷蔵庫で保存するのがいちばん。
新にんにくは、乾燥にんにくと違い、中からどんどん水分が出てきますので、湿気でカビが生えないように、にんにくを新聞紙にくるんでからビニール袋に入れるのがポイント。
湿気を逃がすために、ビニール袋の口は閉じないようにしておくといいですよ。
食べきれない!そんな時は?
10個も20個も買っちゃった!貰っちゃった!としたら、10日で食べるにも限界がありますよね。
そんな時はご自宅で乾燥にんにくにしてしまうか、長期保存のきく「しょうゆ漬け」「オリーブオイル漬け」にしましょう。
乾燥にんにくにするなら、にんにくをほぐさずにそのままネットに入れて、軒先の直射日光が当たらないところで陰干しするだけ。
そのまま30日ほどでOK。
ただし雨がかかったり、風通しが悪かったり、天気がよくなかったりすると、うまく乾燥できない場合もありますので注意して下さいね。
しょうゆ漬けやオリーブオイル漬けのレシピはこちらの記事でご紹介しています。

新にんにくの皮はどこまでむく?
新にんにくの皮はキレイでとてもみずみずしく、なんだか食べられそうな気がします。
でも、食べても無害ですが、食感が良くないので食べません。食べないほうがいいです。
乾燥にんにくと同様、行きつくところまで皮をむきましょう。
外側の皮をむいた後、りん片を包んでいる尖った皮をむきます。
出てきたりん片は、よく見ると薄皮がついています。これも食感が良くありませんのでむいてしまいましょう。
皮がしっとりしている分、乾燥にんにくよりもむきやすいですよ。
新にんにくの特徴・時期 まとめ
新にんにくはとってもみずみずしくて、にんにく本来の味が楽しめるもの。
時期を逃すと1年待たないといけないという希少さも手伝って、余計に食べたくなってしまうんですよね。
新にんにくならではの味をぜひ一度味わってみてください!
『にんにくってこんな味だったのか!!』と、驚くこと間違いなし!
新にんにくをたしなむ極意
・入手できる時期を逃さず買う。
・入手したら早めに食べる。そして食べ過ぎ注意!

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