
夏になると「夏バテ」になってしまう方、多いですよね。
ただでさえ暑くてイライラするのに、その上体がだるくなったりすると、何もやる気が起きません。
でも、家でいつまでもゴロゴロしていられませんから、なんとかして夏バテを解消しないといけませんね。
暑さは避けられませんが、夏バテは入浴で解消できます。
夏バテ解消に効果的なお風呂の入浴法や、お悩み別の入浴剤もご紹介しますね。
夏バテの原因を知っておこう!
なんでお風呂に入ると夏バテが解消できるのか?
それを理解するためには、まず夏バテの原因を知っておく必要があります。
夏バテの原因は【自律神経の乱れ】
【夏バテ】のおもな原因は2つあります。
原因1:暑さによる自律神経の乱れ
暑さで汗をたくさんかいて、脱水気味になると自律神経が乱れます。
また、夜寝る時も汗をかいたりすると24時間汗をかき続けることとなり、自律神経が休む暇がなく疲れ切ってしまいます。
寝苦しくて睡眠不足になることも、自律神経を乱す一因となります。
原因2:暑い所と涼しい部屋の行き来による自律神経の乱れ
クーラーの効いている部屋にいる時は自律神経は体温を上げようとします。そこから一歩外へ出ると、今度は暑いので体温を下げようとします。
これを目まぐるしく繰り返すと、自律神経も混乱し、機能が低下してしまいます。
また、ずっと冷房の効いた部屋にいる方でも、体が冷え切って血行不良になり、これも自律神経を乱す原因となります。
このようなことが原因で、
- だるくて疲れが取れない
- 食欲が出ない
- 夜眠れない
- 頭痛がする
などの夏バテ症状が出てくるわけですね。
夏バテの原因は、表面的には夏の暑さや冷房での寒暖差ですが、元をたどればどちらも【自律神経の乱れ】なのです。
だから夏バテは夏特有の原因で起こる「夏型自律神経失調症」みたいなものなんですね。
自律神経とは、血液循環、呼吸、消化機能、体温などを、人間の意思とは関係なく、自動運転で24時間コントロールし続けている神経のこと。
例えば、暑くなると体温を下げるため、自律神経が動き出し、血管を広げて血液の熱を逃がしたり、汗を出して体温を下げていきます。
逆に寒くなると、血管を縮めて体温を逃さないようにし、鳥肌を立てて体熱を発生させようとします。
いずれも、ちょうど良い体温になればその動きは止まります。
このように、自律神経には、反対の動きをする「交感神経」と「副交感神経」の2種類があるのです。
「交感神経」は体を活発・興奮させる系、「副交感神経」は体をリラックス・休息させる系の働きを担当していて、昼は交感神経、夜は副交感神経が主に働いています。
この2つの働くバランスが乱れると、体のあちこちに不調が出てきてしまうんですね。
夏バテ解消対策!自律神経を整えるには入浴
夏バテの真の原因は自律神経の乱れですから、夏バテの解消には自律神経を整えることが必要です。
自律神経を整えるのに有効な対策の一つが【入浴】。
そして、入浴でリラックスした後の【快眠】も重要です。
入浴は、体を温めて血行や代謝をアップし、以下の入浴法なら、その後の睡眠へスッキリ導入する効果もあります。
夏バテ解消に効果的な入浴法!温度はどれくらい?
夏は暑いから、お風呂は湯船に入ることなく、シャワーだけで済ませてしまう方も多いのではないでしょうか?
暑いからとシャワーだけで済ませると、冷えやコリ、だるさは蓄積する一方ですから、しっかりと湯船に浸かるようにしましょう。
湯船に浸かる気がしない方は、みぞおちくらいまで入る半身浴でもOKですよ。
夜寝る前のお風呂なら、リラックスできる入浴法がおすすめ。
- 38~40℃の少しぬるいと感じる温度のお湯
- 10分前後、湯船に浸かる
- 寝る1~2時間前に入る
熱すぎる湯温だと交感神経(活動系)を刺激し、目が冴えてしまいますので、ぬるめで体の芯まで温めるつもりでゆっくりと入ると副交感神経が優位になり、体は自然と睡眠の準備に入ります。
寝ている間の体温は日中より低いのですが、入浴により体を適度に温めることによって、その反作用として体温を下げようとする作用がより強く働きます。
お風呂から出た30分後くらいから体温が下がり始め、だんだんと自然に眠くなっていくので、入浴後、1~2時間以内に寝てしまうと、スッと眠れることでしょう。
体の冷えが気になる方は炭酸ガス入浴剤をプラス
先ほどの方法でも十分OKなのですが、冷房による冷えが気になる方は、炭酸ガスの入浴剤がおすすめ。
炭酸ガスが血行を促進するので、冷え性や、肩こり、ダルさなどをサポートすることができます。
さら湯よりも血行促進作用があるので、体の芯まで温まる速度も速いですよ。
入浴してもすぐに体や足先が冷えてしまうなら無機塩類系入浴剤
無機塩類で代表的なのはバスソルト。
成分が皮膚の表面で被膜を作るので、お風呂から出た後も、被膜のおかげで体熱が逃げにくいので、お風呂から出た後もポカポカ。
寝る時にはすでに足先が冷たくなってるという方は一度試してみてください。
汗が出にくい方はエプソムソルト入浴剤
汗が出にくくなってしまった方には【エプソムソルト】入浴剤。
無機塩類の仲間の【硫酸マグネシウム】という成分です。
無機塩類なので、保温効果は抜群。
その上、発汗効果がスゴイことになるのでおすすめです。
普段から汗が出にくくなっている女性は多いのではないでしょうか?
デトックス美容も兼ねて、エプソムソルトを利用している方も結構多いですよ。
※エプソムソルトを入れる時は、入浴前後の水分補給を忘れずに!
入浴からの【ぐっすり快眠】も大切
夜に質の良い睡眠をとることと、自律神経が整うことは密接につながっています。
自律神経の本来のリズムは、夜になると、体をリラックスさせ、疲れを修復する「副交感神経」が活発に動き出します。
「なかなか寝付けない」「いくら寝ても寝た気がしない」という場合は、このリズムが乱れて、夜になっても副交感神経がしっかりと機能していないのかもしれませんね。
自律神経を本来のリズムに戻すためにも、夜はしっかりと質の良い睡眠をとること。
また、朝になったら自律神経のリズムを整えるために朝食を摂ることも大切ですよ。
こうすることで、質の良い睡眠がとれるようになり、疲労回復や夏バテ解消につながっていくのです。
寝ている間、エアコンつけていい?
そうは言っても、熱帯夜の寝苦しさや、防犯上窓を開けて寝ることができない場合もありますよね。
寝付きにくいときは、エアコンも活用しましょう。
夏の寝苦しさは温度だけでなく、湿度も関係していますので、一晩中つけっぱなしにするなら「28℃設定の除湿運転」でいきましょう。
つけっぱなしが気になる場合は、寝る直前に冷房を入れて部屋を冷やした後、「26℃~28℃設定のOFFタイマー3時間」を基準に、ご自分のお好みで調整してください。
エアコンだけでなく、ひんやり枕や、扇風機の併用もおすすめですよ。
関連記事にんにく卵黄も自律神経の乱れにいいんですよ↓

最後にあなたの夏バテ度チェック!
夏バテ解消には【入浴】と【睡眠】はとても大切なことなんですね。
では、あなたの夏バテは今どれくらい進行しているのでしょうか?
今はまだ夏バテの症状がそれほど出ていない方でも、夏バテにまっしぐらの生活をしているかもしれません。
自分でできる夏バテ度チェックテストをご紹介しますので、調べておきましょう!
出典:NHK出版「きょうの健康」
質問 | はい | いいえ |
---|---|---|
1. 夏は食事をつくるのが面倒になる | ||
2. 最近、同じようなものを繰り返し食べている | ||
3. 食事はあっさりしたものや喉ごしのよいものばかり食べている | ||
4. 暑いので、つい火を使わない料理が多くなる | ||
5. 夏になってから、食がすすまない | ||
6. のどが渇くので、ジュースや炭酸飲料を1日に1Lは飲んでしまう | ||
7. 食欲がない時の食事は、すいかやアイスクリームなどですませることがある | ||
8. 焼き肉、うなぎ、豚カツなどを夏バテ防止によく食べる | ||
9. 日中は暑くて動く気がせず、家でダラダラと過ごしてしまう | ||
10. 汗をかかないよう、水分はできるだけ控えている | ||
11. 部屋はクーラーをガンガンに効かせている | ||
12. 寝苦しいので、寝不足になる日が続いている | ||
13. 夜遅くまでテレビを見たり、スマホや読書を楽しんでいる | ||
14. 食欲がないので、昼食を抜いて、夜にまとめて食べることが多い | ||
15. 夏は、仕事帰りにビアガーデンに立ち寄ることが多い |
0~7点:夏バテ知らず
今のところ夏バテの心配はありません。でも暑い日が続く間は、今のコンディションを維持するように気をつけましょう。
8~21点:夏バテ予備軍
今は自覚がなくても体は少しずつ夏の疲れをためこんでいます。早めに対策しましょう。
22~31点:完全に夏バテ
自分でも夏バテだと感じているのでは?食生活などを見直す必要があります。
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