
紀元前からの歴史があり、スタミナ源や薬用食品として世界中で栽培されているにんにくは、今や品種も数百種類に及びます。
そこで、食品スーパーでよく見かける品種と、にんにく卵黄サプリに使用される品種をピックアップしてご紹介します。
品種の特徴が分かれば、調理やにんにく卵黄サプリを選ぶ際の参考になると思いますよ。
目次
にんにく卵黄サプリに使用されているにんにくは?
にんにく卵黄サプリには、どのようなにんにくが使用されているのでしょうか?
まずは主なメーカーの使用にんにくについて確認してみましょう。
メーカー | 商品名 | にんにく産地・品種 |
---|---|---|
てまひま堂 | ニンニクゴーゴー | 青森県産 福地ホワイト六片 |
やずや | 雪待にんにく卵黄 | 青森県産 福地ホワイト六片 |
やわた | 熟成にんにく卵黄 | 青森県産 福地ホワイト六片 |
だいにち堂 | 発酵黒にんにく卵黄酢 | 青森県産 福地ホワイト六片 |
健康家族 | 伝統にんにく卵黄 | 宮崎県産 嘉定種 |
にんにく玉本舗 | にんにく玉ゴールド | 福岡県八女産 嘉定種 |
サンプロジェクト | 伝承にんにく卵黄 | 九州産 嘉定種 |
花菜 | 三黒の美酢 | 鹿児島県産 無農薬にんにく |
ファンケル | 酵素にんにく卵黄 | 中国、スペイン |
DHC | ニンニク+卵黄 | 非公表 |
一覧にしてみると、国産にんにくを使用しており、中でも、寒い地方で採れる「福地ホワイト六片」と、暖かい地方で採れる「嘉定種(かていしゅ)」を使用しているメーカーが多いことが分かりますね。
国産にんにくは大きく分けると「寒地系」「暖地系」の2種
国産にんにくの品種は、大きく寒地系と暖地系に分けることができます。
東北など寒い所で育てるのに適した品種で、冬の間は雪の下でも耐えられるように糖分が蓄えられています。
【暖地系】中国を経て日本に伝来した東洋種
関東以西で育てるのに適した品種で、比較的生育が早く、りん片数が10~12と多いのが特徴です。
寒地系No.1にんにく【福地ホワイト六片】
にんにく卵黄サプリにも良く使用され、寒地系で一番有名なのが【福地ホワイト六片】です。
辛みと甘みのバランスが良く、香りもマイルドになっているので、料理にも使いやすいのです。
また、中も外も真っ白でサイズが大ぶりなので見栄えも良いですね。
スーパーにも良く置いてあり、安価な中国産にんにくの隣に鎮座している、1個数百円以上するキレイなにんにくが「福地ホワイト六片」であることが多いです。
青森県がにんにく生産量全国一位で、全国の約70%のにんにくを生産しています。
寒地系にんにく【富良野】
同じ寒地系では、北海道で生産されている【富良野】。
ホワイト六片よりやや小さいですが、りん片が6個前後なので、りん片1つの大きさがあります。
富良野の見た目は鮮やかな赤紫色をしています。
でも、皮を剥いてみると、中は真っ白な色をしています。
寒地系にんにく【北海道在来】
今では生産量が少なくなっている【北海道在来】は、別名ピンクニンニクと呼ばれ、見た目も中身もピンク色をしているのが特徴です。
香り、辛みとも強い、にんにくの野性味を感じる品種です。
暖地系にんにく【嘉定種(かていしゅ)】
中国上海の嘉定という地域がルーツで、日本には中国からの嘉定種の輸入品も多く出回っていますが、国内では宮崎県などを中心に九州で多く栽培されているのが【嘉定種(かていしゅ)】。
こちらもにんにく卵黄サプリの原材料として多く採用されていますね。
【嘉定種】は、にんにくの原種に近い品種で、少し赤みを帯びた小ぶりなにんにくです。
味や栄養素、香りが濃いのが特徴です。
関連記事嘉定種を使ったサプリの体験レポート
暖地系【にんにく上海早生(しゃんはいわせ)】
【上海早生】は、その名の通り中国でも栽培されていますが、主に九州や四国地方で多く栽培されています。
こちらも比較的安価な値段で、スーパーでよく見かける品種です。
りん片が12個前後と多く、やや小粒ですが、白くて上品な味です。
このほかにも、早生(早く収穫できる)品種で【壱州早生(いっしゅうわせ)】、【遠州極早生(えんしゅうごくわせ)】、【沖縄早生(おきなわわせ)】など、その地域で栽培されているものも多くあります。
なんでサプリに福地ホワイト六片と嘉定種が選ばれるのか?
にんにく卵黄サプリの原材料として多く採用されるのが福地ホワイト六片と嘉定種です。
どうしてこの2種類が選ばれるのでしょうか?
(私の推測ですが・・・)
福地ホワイト六片は、農家さんのブランド化努力による品質向上やそのマイルドな味わい、雪の下でも耐えられるように栄養たっぷりの糖分を中に含んでいるからではないでしょうか。
いっぽう、暖地系の嘉定種は、にんにくのニオイの元でもあり、疲労回復など健康維持作用がある目玉成分【アリシン】が福地ホワイト六片よりも約3倍濃いと言われています。
参考:にんにく玉本舗
嘉定種は、ニオイは強いけども、栄養分の濃さを重視して選ばれているのだと思います。
どちらかを使っているサプリであれば間違いなさそうですね。

国産と中国産・外国産にんにくの違い
ひとくちに中国産と言っても、いろいろな品種があり、農薬使用の有無や生産過程の管理方法もさまざまでしょうから、一概に「中国産はダメなんですよ」とは言えませんよね。
外国産のものでも、日本農林規格に基づく【有機JAS】認定された安全なにんにくもあるんですよ。
ただ、にんにく卵黄サプリのメーカーさんが「ウチは○○県産の有機栽培△△を使用しています」と、商品にはっきり謳っているのであれば、それだけ品質や安全性に自信があるからこそのこと。
産地や品種をあいまいにしているということは、そのにんにくにはアピールするだけの特徴はないと言えるのではないでしょうか?
にんにく卵黄サプリのにんにく品種 まとめ
にんにく卵黄サプリの原材料として、福地ホワイト六片や嘉定種が多く使われていることが分かりました。
品種だけでなく、栽培方法、品質管理などにもこだわり、気を配っているメーカーさんも多いです。
にんにく卵黄サプリを選ぶ際には、この2種類なら間違いなさそうですが、口にするものだから、品質もきちんとチェックしておきたいですね。
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