
にんにく卵黄は、疲労回復だけでなく、風邪予防や夏バテ防止など幅広い健康維持に役立つ栄養食品。
サプリメントを利用するのも簡単・便利なんですが、にんにくと卵黄さえあれば家庭でも手作りすることができるんです。
でもねー、面倒くさいんですよ。
作るのにとにかく時間がかかる!
本気でやろうとすると、作るのに1日!乾燥に2週間!
しかも、調理中、乾燥中ともずっとにんにくのニオイが漂ってしまうから、2週間ずっとにんにく臭と同居するわけです(汗)。
「そんなに大変なら作るのやめようかな・・・。」
そう思うのも無理はありません。
でも、これからご紹介するお手軽レシピなら、作るのに1時間30分!乾燥に1日でOKなんですよ。
時間が短いということは、ニオイがする時間も短くできるので一石二鳥!
作り方自体も簡単で、特別な調理器具もいりませんから、これならやってみようって思えますよね!
そんな超簡単!お手軽時短レシピを早速チェックしていきましょう。

簡単手作り!にんにく卵黄の作り方
にんにく卵黄はもとをたどると南九州の各家庭で作られていた滋養食だったので、それぞれの家庭に独自のレシピがあり、作り方も千差万別。
だから、時間とてまひまをかけるレシピで作れば、味も栄養も色つやも良いものが出来上がります。
でも、私たちってやっぱ忙しいじゃないですか~!?(面倒なだけ?)
見た目や味は良くないかもしれないけど、自宅用だし、パッて飲んじゃえば味なんて分かんないしということで、なるべく材料も手順も簡単なレシピでいきましょうよ!
途中、さらに時短できるテクニックも紹介しますので、参考にしてくださいね♪
材料と道具
まずは必要な材料と道具を用意しましょう。
【材料】(小粒のにんにく卵黄250~300粒分)
・にんにく・・・正味200g(大3玉or小4玉)
・卵黄・・・2つ
(※卵黄の重量は卵のサイズに関わらず一定で、約20gです。)
多少分量がずれても問題ありません。
だいたい、にんにく:卵黄=10:1~9:1くらいを目安に。
【あると便利な道具】
・にんにくをすりつぶす器具
フードプロセッサー、ポテトマッシャーなど。
・調理用バット
・テフロン加工のフライパン
①にんにくの皮をむいて茹でる
にんにくの外皮をむいてから、にんにくが浸るくらいの湯で弱火で10分ほど茹でます。
竹串がスッと通るようならOKです。
ここから先、ずっとにんにくのニオイがしますので、換気扇をつけて、窓を開けておくことを忘れないように!
私は慣れちゃっているせいか、それほど強烈なニオイとは思わないですが、でも、ずぅ~っと臭うのはさすがにね。

にんにく全体を包む皮をむいた後、個別のりん片を包む皮はつけたまま茹でちゃいます。

そうすると、茹で上がって粗熱をとった後、皮はツルンとむけますので簡単ですよ。
尖った側を持って、ブドウ(デラウェア)の実をチュルンと出すように引っ張ると皮だけ簡単にとれます。
②にんにくの根元を切り落とす
皮をむいたにんにくの根元はスジ残りの原因になるので切り落とします。
もし、芯(芽になる部分)がしっかり入っているにんにくの場合は、芯も取り除いておいたほうが出来上がりがキレイになります。
③にんにくをすりつぶす
茹で上がったにんにくを温かいうちにペースト状になるまですりつぶします。
フードプロセッサーやポテトマッシャーを使うと手早くできますが、なくても大丈夫。


ラップに包んで手や瓶でグニューッてつぶしたり、フォークの背を当てたりしてやればすりつぶせます。
うちにはフードプロセッサーがないので、ゆで時間を15分くらいにして少し柔らかめにした後、にんにくをザックリみじん切りにしてからフォークを使ってグニュグニュつぶしていますよ♪

④テフロン加工フライパンの上でにんにくと卵黄を混ぜる
さあここから火にかけていきますが、火をつける前に、フライパンの上でにんにくペーストと卵黄を混ぜておきましょう。
油はひきませんが、加熱中のこびりつきを防止するため、テフロン加工のフライパンを使いましょう。
⑤弱火で練り混ぜ続ける
にんにくと卵黄が混ざったら弱火にかけ、木べらなどで練り混ぜます。
暑くて大変ですが、手を抜けない工程。
ちょっと放っておくとすぐに焦げてしまいますので、常にグルグル混ぜ続けます。

⑥黄金色になり、まとまってきたら火を止める
オムレツみたいだったペーストがだんだんと固まりだし、色も黄色から黄金色(合わせ味噌みたいな色)に変わっていきます。
フライパンにくっつかなくなり、ややカサカサな感じになったら火を止めます。
・にんにく・・・正味200g(大3玉or小4玉)
・卵黄・・・2つ
これくらいの量なら20~30分で到達します。
多く作る場合はもう少し時間がかかると思います。
⑦粒状に加工する
固まりから少し手にとり、チネチネと指先で丸めて飲みやすい大きさにします。
次の工程の乾燥のしやすさと、飲みやすさを考えて、小豆大(5~7mmくらい)をおすすめします。

ハイ、実はこのチネチネ作業が最大の苦行。
1粒で使うペースト量が少ないから、なかなかペーストが減らなくて、丸める数がハンパないのです。
そこで、ペーストを細長く成型した後、包丁で金太郎飴のように5mm間隔でカットすると、10倍以上のスピードでこの工程が終わります。
見た目にこだわらない方は絶対おすすめ!
ただし、粒の角がとがってしまうので、ほんと5mmくらいにしておかないと、飲むときに喉に引っかかる感じがするので要注意です。
⑧乾燥させる
もう完成はしていますが、粒の内部にはまだ水分が残っています。ちょっと柔らかいですよね。
日持ちするように、粒をバットに並べて1~2週間、風通しの良いところで陰干しをして、カサカサのカチカチになるのを待ちます。
乾燥したら、瓶やジップロックなどに移して冷蔵庫にしまっておけば半年から1年は保存できるようになります。
乾燥が中途半端だと、瓶の中で粒同士がひっつきます。
念のため、乾燥剤も一緒に入れておくと安心です。

都合よく晴天が1週間も続けば良いですが、なかなか固まってくれないこともあります。
しかも干している間もにんにく臭がしますので、家族からクレームが来ることも。
そこで、乾燥期間を短くするために、粒にしたらフライパンで弱火で3~5分ほど炒ります。
弱火でも焦げてしまいますので、炒る時は常に粒を動かすようにしましょう。
また、炒り時間が長すぎると卵の油分が抜けてしまうので、ほどほどに。
こうすれば乾燥期間は(粒の湿り具合によりますが)0日~2日くらいで済みますよ。
しっかり乾燥させておかないと日持ちしなくなっちゃうんだね。

完成したら毎日飲もう!


手作りで作った自家製にんにく卵黄は、苦労しただけあって可愛いですよ~。
作っている間はちょっと臭いますけど、飲んでみるとそうでもないんです。
にんにく卵黄の手作りって大変そうだと思っていたけど、この作り方ならできそう!
てか、これ以上簡単にはできないんじゃないかな。
手塩にかけて作ったにんにく卵黄ですから、ちゃんと毎日欠かさず1,2粒ずつ飲むようにしましょう。
手作りに近い製法の市販品もある
どうです?実際に作れそうですか?
手間もそうですが、ニオイの問題もありますよね、やっぱり。
調理中だけならまだしも、乾燥中も臭うので、室内で干せば家族から文句が来そうですし、ベランダ等の屋外で干せばお隣さんからどう思われるか不安で仕方ありません。
今回紹介した簡単レシピでもくじけそうな方は、製法も見た目も手作りのものとほとんど同じ「にんにく玉ゴールド」という製品で手を打つのもいいかもしれません。
こちらは、一般的なソフトカプセルタイプのサプリではなく、伝統的な製法でにんにくと卵黄をじっくり煮詰め、丸めて乾燥させただけのシンプルかつ混じりっけなしのにんにく卵黄玉。
この「にんにく玉ゴールド」を自分で手作りしたものと比べてみると、見た目や味、ニオイが結構似ていますので、ほんと手作りだな~というのが分かります。

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