
日本人の死亡原因第1位はガンで、今や3.5人に1人がガンで亡くなっています。
できればガンにならずに一生を過ごしたいですよね。


ここまでくると、ガンは大変身近な病気であり、誰もがガンになる可能性があると思って、ガン予防について真剣に考えないといけない状況です。
ガンを予防するには、喫煙や飲酒を控えることが大切ですが、食生活を見直すことも重要です。
- 塩分を摂り過ぎない
- 野菜や果物を多く摂る
- 熱すぎる飲み物や食べ物は少し冷ましてから
ということが、ガン予防につながるということが分かっています。
今回は、ガン予防対策の一つ「野菜や果物を多く摂る」ときに、特にがん予防に良い野菜・果物は何なのか?についてご紹介します。

ガン予防に効果的な食品第1位はにんにく
ガン予防に効果的な食品については、世界中で研究されており、とりわけにんにくがガン予防に効果的なことは、世界各国から多数の研究報告が出ています。
胃がん患者の死亡率が高い中国山東省で、胃ガン患者685人とガンにかかっていない1,131人を対象にした調査では、にんにくを多く食べている人は、ほとんど食べていない人に比べて、胃ガンになる率が40%も低いことが分かりました。
アメリカアイオワ州の女性を対象に調査が行われ、にんにくを週1回以上食べている人は、食べていない人に比べて大腸ガンの発病率が約半分に抑えられていることが分かりました。
こういった調査の中でも、アメリカで行われた大規模な調査をもとにまとめられた「デザイナーフーズプログラム」というものがとくに有名で、効果的な食品が分かりやすくまとめられています。
デザイナーフーズプログラムで分かったこと
デザイナーフーズプログラムとは、1990年に始まった、アメリカの国立ガン研究所が、食品のどんな成分がガン予防に良いのかを研究するプロジェクトのこと。
このプロジェクトでは、膨大な量の疫学調査のデータを集め、そこから分かったガン予防に効果のあると考えられる食品を約40種類ピックアップしました。
その効果の度合いに応じてピラミッド状に分類・並べた図がこのデザイナーフーズ・ピラミッドです。

このピラミッドの頂点に立つのがにんにくなんですね。
にんにく以外にも、キャベツ、大豆、ニンジンなど、身近な野菜も結構ランクインしていますから、これらを意識的に摂ることが、日常的なガン予防対策として効果的と言えます。
重要度 高 | にんにく、キャベツ、甘草、大豆、生姜、セリ科植物(ニンジン・セロリ・バースニップ) | 重要度 中 | 玉ねぎ、お茶、ターメリック、玄米、亜麻、全粒小麦、柑橘類(オレンジ・レモン・グレープフルーツ)、ナス科(トマト・ナス・ピーマン)、アブラナ科(ブロッコリー・カリフラワー・芽キャベツ) | 重要度 低 | マスクメロン、バジル、タラゴン、カラス麦、ハッカ、オレガノ、キュウリ、タイム、アサツキ、ローズマリー、セージ、ジャガイモ、大麦、ベリー類 |
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このデザイナーフーズプロジェクトや、1991年から始まった、野菜や果物を1日5皿以上食べようという「5 A DAY運動」のキャンペーンなどの効果もあり、増加の一途だったアメリカ国民のガン死亡率は、1992年以降減少に転じました。
食生活の見直しもガン予防に大変重要な要素だということが分かりますね。
時々スーパーの野菜のパッケージで見かける!

なんでにんにくがガン予防に良いの?
にんにくをはじめ、デザイナーフーズとして挙げられた野菜に、なぜガン予防効果があるのでしょうか?
実は、ビタミンやミネラルなどの通常の栄養素ではない、非栄養素と呼ばれる【ファイトケミカル】がカギになっていると考えられます。

植物が持つ、色素・香り・苦味・あくなどの化学成分の総称で、植物が紫外線の害や虫などから自らの身を守るために作り出した物質です。
有名なところでは、緑黄色野菜のβ-カロテン、リコピン。
緑茶に含まれるカテキンや、大豆に含まれるイソフラボン、ニンニクに含まれるイオウ化合物もファイトケミカルの一種です。
にんにくがガン予防に効果的な理由は、にんにくには多くのファイトケミカル(アリシン、ジアリルスルフィドなど)が豊富に含まれていて、それらが発ガン物質を不活性化したり、体外排出を促進させたりする作用があるからなんです。
黒にんにくもガン予防に良い
にんにくを長期間熟成発酵させた「黒にんにく」にも、ガン予防成分が豊富に含まれています。
不思議なことに、熟成の過程で、普通のにんにくよりもガン予防成分が数倍から10倍ほどに増えているのです。
・ガンの原因となる活性酸素を除去するポリフェノール
・がん細胞を撃退するNK細胞を活性化させるS-アリルシステイン
動物実験では、黒にんにくの成分によってガン細胞が減ることが確認されています。

ガン細胞をマウスに移植して黒にんにく成分を注射し、3週間後のガンの大きさを調べたところ、黒にんにくの治療群では、10匹のうち5匹で腫瘍が消えていました。
腫瘍が治らなかったマウスも、腫瘍の大きさが50%に抑えられていたのです。
※人間のガンに対する効果は検証されていません。
にんにくのガン予防効果 まとめ
にんにくには、ガン予防効果はもちろん、コレステロール低下作用、血圧降下作用、血栓予防作用、抗ウィルス作用、抗酸化作用など、様々な健康作用が認められています。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞を予防し、風邪やインフルエンザにもかかりにくく、老化の進行を抑え、ガンにも強い体になるというわけです。
デザイナーフーズピラミッドで示された野菜・果物にも、ガン予防だけでなく、さまざまな健康作用がありますから、これらを積極的に摂るようにして、健康な体を目指しましょう!
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